タイトル
以前も書きましたが、原稿をぶどう社に持っていったとき、この作品には仮題として『心の扉』というタイトルをつけていました。自閉症が「心の扉を閉じている状態」と思っている人が多いので、逆説的にそういうタイトルにしていたのです。
が、このタイトル、市毛さんに丁重に却下されてしました。地味だしインパクトも弱いし、自閉症の話だということもわからないし、と……。
で、他のタイトルをいろいろ考えました。が、どうも私はこのタイトルとかキャッチコピーとかが苦手でして……。
「自閉症」という単語をいれてはどうかという意見もあったのですが、それは断わらせて貰いました。
自閉症をタイトルに入れれば、自閉症の関係者が注目され、より売れるだろうことはわかっていました。でも私は、あえてそれをしたくなかったのです。
なんていうか、作品の中身で勝負したかったんですね。(^^;
で、数週間あれこれ考えて、ようやく決めたタイトルが『君といるだけで』でした。
が、これもまた呆気なく却下されました。ゴールデンタイムの帯ドラみたいで軽すぎるし、米米クラブの歌みたいでもあるし、と……。
で、どうしても名案が浮かばず、苦し紛れに市毛さんの前で「『ぼくはうみがみたくなりました』っていうのは?」とつぶやいてみたところ、それでいこうということになりまして……。(^^;
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