安らかに・・・
昨日、養護学校高等部のIちゃんのお通夜に行ってきました。
つくしんぼスタート当初、会員だった子です。
何回来たかなあ。体温調節ができない体質とのことで、オンボロつくしんぼは冷暖房一切なしゆえ、気温のちょうどいい春の一瞬と秋の一瞬の頃しか来ることが出来ませんでした。
自閉症の子の親になって自分は大変だと思い、井の中の蛙の如く動き回っていた私は、彼女の存在に、重度の方がよっぽど大変だって痛感させられたことを、今でも鮮明に覚えています。
長男が、幼稚園のとき、体験入学で養護学校に1日だけ行きました。
で、私は、息子の入っていた教室をこっそり抜け出し、学校ない探検をしました。
そして、Iちゃんの名前がある教室を見つけ、先生に断って特別に授業を見学させて貰いました。
その教室に入った途端、私はその暑さにビックリしました。冬なのに、体温調節の出来ない子達のために30℃近くの室温を保っているのだそうです。
その教室には三人の子が在籍していました。Iちゃんと、やはりお母さんと知り合いだったAちゃんと、かの有名な石井めぐみさんの息子さんのYくん。
三人と先生達の授業の光景は、今でも私の目の中に焼きついています。
そして、これでてんしのわの三人は、三人とも天使になってしまいました……。
障害児の無責任な統合論に対して、私が反対するのは、彼女達の存在があったからだと思います。
「どの子も普通学級へ」なんて言葉を聞くと、私にはエゴ親の偏見を感じます。
彼女達が普通学級にへ行くために、教室の室温を一年中30℃に保つなんてこと、クラスメートになった子ども達や親たちが納得すると思いますか?
そういう大変な子は特別な子だから、とか変な言い訳をして排除する人達が「どの子も普通学級へ」とか叫んでいるわけなのだから、まったく呆れます。
たぶん、生きるだけで精一杯だったんだろうな、って思います。
だから、もしかしたら、楽になれたんじゃないかな、とも思います。
違うのかも知れないけど……。
ウチの自閉の息子なんて、交通事故でもない限りまず死にそうもないですし……。
Iちゃん、AちゃんとYくんが待っていた天国で、ゆっくりしてください。。。
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こういう話は辛いんだよなあ。
養護学校じゃ在学中の葬式なんてザラだし、卒業
直後に環境が変わってしまい、体調を崩してその
まま逝ってしまうってことも多いんだよ。
俺は分離から統合へ皮って、また分離に戻ったん
だけど、どちらも必要だっていう考えです。
しかしなあ、自分の子供のレベルで線引きしたが
る親が多いんだよなあ、困ったことに。
その子供が、どこに行ったら12年間楽しめるか
ってところが一番大切な筈なんだけどね。
投稿: カズ | 2005.01.16 10:42