ニワトリはハダシだ
ずっと観たかった映画「ニワトリはハダシだ」が上映されていたので、はるばる東中野まで行ってきました。
監督は森崎東。邦画喜劇の大御所監督です。御年77歳とのこと。パワフルです。
で、どんな映画かというと、、、
知的障害を持つ少年サムは、潜水夫のチチ・守と2人暮らし。在日朝鮮人のハハは、サムの教育についてチチと意見が合わず、妹の千春を連れて近所の実家へ帰っている。養護学校でサムを担任する直子は、サムが両親と一緒に暮らしたがっていることを守に告げるが、頑固な守は耳を貸さない。そんなある日、サムが暴力団に誘拐された!人並みはずれた記憶力を持つサムは、検事と暴力団の汚職に関わる高級車のナンバーを覚えていたのだ。チチとハハ、そして直子はサムの行方を追う…。
……と、自分でまとめるの面倒なので、goo映画HPから引用させて頂きました。(^^;
で、たしかに映画はいかにも邦画らしい喜劇で評価も高い作品なのですが……。
スミマセン。私には全然笑えませんでした。
“人並みはずれた記憶力”ってのが、レインマンでも使われた自閉症に多いと言われるサバン的な記憶のよさであり、それをネタとして使いたかったゆえに知的障害をもつ青年を設定しただけにしか私には受け取れませんでした。
あとは、警察と暴力団がよくあるパターンで絡んで、なおかつ朝鮮問題を最近の流行のように背景においたりして、ひたすら話をこねくりまわしているだけ。
別に障害を持つ青年が登場する必要も特にないような。。。
この映画、結局何が言いたいんだろう???
ヒロインで施設職員役の肘井美佳さん、デビュー当時の田中美佐子っぽくてすごく良かったのです。が、あとの役者はたしかに有名どころが揃ってるんだけど、今までの映画でもよくある面子がよくあるパターンにおさまってるって思えるだけで新鮮さが感じられないのは私だけなのでしょうか。。。
5月1日で休日で映画の日で1000円。
なのに午後1時上映の部にお客さん10人ちょっと……。
なんとも複雑な気分です。
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え~~~。そうなんですか。
今イチでしたか・・・
でも、私も、前からものすごーくみたかったのに、見逃していたから、明日見にいってこよう。
投稿: 紅茶キノコ | 2005.05.02 20:48
期待しないで観に行ってください。障害児の親としての余計な期待満々で観るとお金損します。
森崎喜劇なんだと割り切って観れば、それなりの作品です。
紅茶さんとこからは近くていいですね。
ウチからは遠かった。。。>東中野
投稿: 虹父 | 2005.05.02 21:29
TBありがとうございました。
私も、自閉症児の親として、その関係の映画があると必ず見に行ってしまいます。
(大阪・観客はやはり15人ほどでした。)
上記のご意見は、私も同感です。
確かに、レインマン的設定ですよね。
いかにも、という感じで無理があります。
ただ、森崎さんはじめ、鈴木清順監督や、故岡本喜八監督など晩年の作品は、「もう一本見れる幸せ」を噛み締め拝見しているので、評価は、甘々になってしまいます。
(これは意見は分かれるかも知れませんが)
事前に倍賞さんのインタビュー記事を読んでいたので、あの思い切り腕を噛むシーンで、結構ジーンときてしまった次第です。
投稿: サウスポー | 2005.05.21 08:41