養護学校のバスの話
4月から養護学校の高等部に入学する重度自閉症の長男、なんとか送迎バスに乗せて貰えることになりそうです。
もし乗せて貰えなかった場合、車で片道40~50分のところにある養護学校まで、登下校で毎日2往復することになってしまうので、かなりホッとしています。
ウチは重度過ぎて、路線バスの利用なんて最初から諦めている状態なので……。
養護学校にもっとバスがあればいいのに……と思うのですが、都立の養護学校、お金がありません。そんな中、バスを一台増やすためには年間約1000万円の予算が必要になるのです。そう簡単に増車は出来ないことは知っています。
そんな中、2年前だったかな、3年前だったかな、とある町田選出の一人の都議会議員が動いてくれて、養護学校のバスが一台増車になりました。
その他の国会議員や都議会議員は話を聞いてくれたりはするものの、決して動いてくれたりなんかしてくれませんでした。その中で一人だけが思いっきり頑張ってくれました。
議員なんて口ばっかでロクな奴いないと思っていた私ですが、このときばかりは「こいつスゴいなあ……」って感心しまくりでした。
その感心しまくりの都議が、今回私が、いや、私たち福祉関係者がこぞって応援した市長選候補だったのです。
言葉なんかは要らなかったのです。私たちが応援を決めたのは、当然の成り行き。この人が市長になってくれれば、国からほとんど自治体へのゴリ押しつけになりそうな自立支援法・特別支援教育関係の話だってちゃんと聞いてくれるはず、と。。。
そんなほのかな期待も全部ブッ飛んでしまいました。
負けは負け。ジャンケンで負けたわけじゃなく、選挙の投票で負けたのだから、こればっかりはどうにもなりません。
いろいろ大変な時代であるにもかかわらず、それなりに平和で相変わらず問題意識もなくノホホンと生きてるノーテンキ市民集団&宗教絡みの組織票に負けました。
でもね、負けたけど、障がい児の親はね、仕方ないとか言ってられんのです。
新市長とどういう距離感もって、やってかにゃならんのか、新たなる課題なのです。
まいどどん底に突き落とされなながら這い上がってきてる人生、今回もまあなんとかせにゃならんだけのこと、と。。。
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私はいつも虹父さんの日記を「うん、うん」って、画面に向かって返事しながら読んでしまいます。
それほど今の私の気持ちに近いです。
特別支援教育にしても障害者自立支援法にしても、障害のある人を社会に出していこうという動きです。
それ自体は素晴らしいのですが、社会の受け皿はそれほど大きく・優しくありません。
今の政治家も、「みんないっしょ」という福祉政策を掲げる方が今ふうで見栄えがよいのでしょう。
「養護学校のバスをふやします。希望している人がみんなバス登校できるようにします。」などという公約は、あまりカッコイイとはいえないのでしょう。
でも、いつも私は思うのですが、理想の時代が出来上がるまで、今を生きる障害児は待っていられません。
障害児・者にとっては、明日の足の確保が問題なのです。
支援法によって卒業後の生活も変わります。
授産施設は2年毎の契約更新、小規模作業所も5年以内に制度が見直しになるようですが、そんな不安定な社会に「みんないっしょ」と出す気になりません。
大衆に受けない、でも福祉の側に立った公約を掲げて次点で残念ながら落選なさった議員さんの今後を、私も遠くから応援したいと思います。
投稿: masudachan | 2006.02.28 08:13
おやじさん、スクールバスに乗れるようになって良かったですね。
本気で勝とうと思うんだったら、やはり共産党と政策協定を結べ
ば良かったという人も居たけれど、それをやったらやったで逃げ
る票もあるからね、なんとも言えないと思います。
市長選挙は残念な結果に終わりましたけれど、俺もそうだけど、
結果がどうであれ、障害者やその家族の生活は続くわけで。
そんなに酷いことにはならないような気もしますけれどね。
これ以上酷くなったら、それこそアレですから。
投稿: カズ | 2006.03.01 20:20
こんにちは。
いろいろお疲れさまでした!
バスの件、毎年保護者の悩みのタネですね。
ルート変更、時間変更で子どもに負担がかかる
年度始め。。。。。毎年、P連で陳情しているのに。。。
うちは帰りだけは一人で帰ってこれるように
なりました。春からの目標は「バス停まで
完全一人通学」です。できるかなぁ。
投稿: りんりん | 2006.03.01 21:06
>>三人さん
レスは、本日の書き込み内で、ということで……。m(__)m
投稿: 虹父 | 2006.03.01 21:37