15×4
「好きな数字を選んでください」と聞かれたら、これからは必ず「15」と答えてしまうような気がしています。
15年しか生きることの出来なかった大輝です。
それが長かったのか短かったのか。大輝にとってみれば、それは間違いなく輝く生涯としての15年だったと思います。でも、親である私にとっては“たった15年”というふうに思えてなりません。
最初の15年。私は大輝と同じ、幼稚園・小学校・中学校とそれなりに楽しく子ども時代を過ごしました。
次の15年。私は脚本家になりたくて必死に足掻き、なんとかプロのシナリオライターとして認められるようになりました。
そして次の15年。脚本家業を捨て、施設をつくり、大輝と一緒に家族で駆け抜けるような日々を送ってきました。
で、今、45歳です。
若いのか年食ってしまったのか、よくわからない自分は、まだ生きています。
次にやらなきゃならないこと、他人には話さないようにしていましたが、それなりにいろいろ考えてはいました。“大輝の暮らしやすい生活のためには何をするべきか”が、私のやらなきゃいけないことのスタンスの基本でした。
だけど、私にとってのやらなきゃならないことのすべてが、やらなくても済むことに変わってしまいました。
次の15年。60歳までの15年。大輝から私たち夫婦へのプレゼントなのかも知れません。
ただし、条件つきのプレゼント……。
「自由なことしてもいいけど、お父さんの場合は、よその障害児の親に出来ないことをしてよね」って、大輝にハッパかけられているような気がしています。
だけど、自分なんかに何が出来るのかな。。。
とりあえず、映画だけはつくろうとは思ってるけど。。。
私もほぼ同じ年です。
『私のやらなきゃいけないことのスタンスの基本』・・私はごく平凡にその基本に則って、長男の暮らしやすい生活のためには何をするべきか、これから考えていこうと思います。
平凡に努力できることに感謝しながら、『どの障害児の親にも出来ること』を地道にやっていきます。
レインボー親父殿の今後の活躍に大いに期待!!!
投稿: masudachan | 2006.04.23 20:28
つくしんぼは続けられるとして、広い意味での“人救い”……つまり政治、宗教、物書き。
僕はその3つにリアリティを感じます。
でも、たぶん貴方は政治も宗教もNGだろうから、残るはやっぱり物書き?
障害児にもそうでない子にも、障害児の親御さんにもそうでない子の親御さんにも、要は「万人に等しく“癒し”となるような文章を、これからもコツコツ書いていってほしいな」と思っています。
それは別に脚本でなくてもいいし、あるいはギャグ作品なんかであってもいいわけで。
とはいえ、僕も年食って、御紹介できるほど仕事してないけれど……。
アル中親父の酔余の放言です。お聞き流しを。
どうか、奥様共々お体にはお気をつけて。
投稿: 脚本家S | 2006.04.24 23:49