一番辛いこと
人間って、いろんな辛いことがあると思う。
私も、いろんな辛いことがあった。でも、楽天的に生きてきた私の場合、辛いことがあったような気はするのだけど、実はほとんど覚えていなかったりする。
私の場合、45年生きてきて、一番辛いことは、ヒロキの死だ。
しかも、一番辛いことが終わることなく、ずっと続くという現実……。
その現実に押しつぶされそうになる。
子どもが自閉だから辛いっていう親たちに、私はたくさんアドバイスしてきた。
だって、実際辛いものだから。
でも、希望がある。だから辛いけど頑張れるはず。
頑張れない親は、子どもが可愛いのではなく、自分が可愛い親に過ぎない。
自閉の子を持った自分が可哀相で仕方ないだけ。
頑張った分だけ返ってくるから。先行奉仕だと思えばなんでも出来る。
自分の人生なんか、子どもが生まれるまで楽しんだんだから、もういいじゃん。
自分の人生ないか、子どもにあげちゃえば、辛くなんかなくなるから。
そんな感じのこと、何回も繰り返して言ってきた。
今は、言えない。
子どもが自閉だったことぐらい、私のなかでは、もはや辛いレベルに入らない。
その程度のことで悩んでいて生きていけるかよ、みたいな言い方になってしまう。
それを口にすると、冷たい奴だと思われてしまう。
だから、なにも言わない。
亡くなった人間は、生きている人の心の中でしか生きることができない。
私もそう思う。
魂とか、もしあったとしても、生きている人間の現実の世界とは直接関係がない。
少なくとも、霊感のかけらさえない私とは接点がない。
私はまだ、これからも頑張って生きていくための理由が見つからない……。
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