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2006.08.22

また一冊読み終わりました。

もし一日だけ過去を取り戻せるとしたら、
私はどの日を選ぶだろう?
病院の人から「男の子ですよ」と言われたあの日?
それとも、あなたがよちよち歩きを始めた日?
それとも、あなたがはじめて初年野球の試合にでた日?
それとも、あなたがひとりで自転車に乗れるようになった日?
それとも、あなたが大喜びで笑いながら、
「まま、免許がとれたよ。もう運転していい?」と言った日?

いまはもう、ドアが開くと同時に聞こえたあなたの声もない。
「ママ、ただいま。食事の時間は?」という声。
でも、私は知っている。神様が私に祝福を与えてくださったことを。
ビニーを二十一年間、私に預けてくださったのだから。
もう二度と私の腕にしっかりとあなたをだくことはない。
もうあなたは空のおうちに帰ってしまったから。
神様が私をあなたのもとに連れていってくださるまで、
あなたは私の心にずっと生き続ける。

ベトナム戦争の軍のヘリコプター事故でなくなった息子ウィリアム・R・ストック(享年21歳)にあてて母エレノア・ウィンビッシュが書いたもの。

「悲しみがやさしくなるとき ~子どもを亡くしたあなたへ~」より
(エリザベス・メーレン著 東京書籍刊)

この手の本ばかり読んでる今日この頃です。(^^;

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コメント

お心にそうものかわかりませんが、
大江健三郎「人生の親戚」
柳田邦男「犠牲」
などもし気持ちの余裕があればおすすめします。

「人生の親戚」は大江作品に珍しく女性が主人公です。
あまり評価は高くないのですが私は好きです。
時間がかかると思いますが、魂の再生は始まっているのでしょう。
結晶はゆっくりゆっくり作る方が大きくて美しいものができます。
焦らずに・・・そしてグリーフワーク=映画をどうか成し遂げられますように。
遠くからお祈りしております。

「犠牲」の方は、これから読むリストにはいってます。
「人生の親戚」は知りませんでした。φ(.. )memomemo

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