2006年のおわりに。。。(12)
私はもともとかなりヘソ曲がりな性格です。
学生時代から「他人が出来ることは他人に任せればよく、わざわざ自分がやる必要はない」とか偉そうに思って生きてる奴でした。
脚本家時代から「自分にしか書けない作品」というものを常に意識していました。
だけど、なんとか脚本家になれたものの、私が書いて映像化した作品のなかに「自分にしか書けない作品」って、実は一本もありませんでした。どれもこれも私でなくても誰が書いても大して変わらない作品ばかりでした。
特にヒロキが自閉症とわかった以降は、私が脚本家としての受注している仕事なんて私でなくても他の誰かでも書けるものばかりと思うようになり……。
そんなヘボな仕事より、自分にしか出来ない仕事はヒロキのために何かをすること、と思うようになり……。
それが、私にとってのつくしんぼの立ち上げでした。
脚本家業捨てて福祉業界に足を突っ込んだ自分に、後悔は特にありませんでした。
(二足のわらじをはくだけの才能もないので仕方なかった部分もありますけど…)
ただ今は、なんていうか、つくしんぼの維持継続は、私じゃなくても出来る仕事だよなあって思っています。
(つくしんぼ立ち上げは、間違いなく私のオリジナルの仕事でしたけど。(^o^)v )
“自閉症の啓発”程度の作品づくりは、実は私でない他の誰かでも出来ます。
だからわざわざ私がやる必要もない。「僕が生きる道」だって充分やってくれましたし。
それより、私は私にしか出来ない“なにか”をしなければならない……。
それは、“障害児の親OBとして障害児を育てている親たちにエールを送ること”のような気がするのです。
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「ぼくうみ」という作品の創作そのものが、
レインボーおやじさんでないとできなことではなかったのかな?
表現して、社会と関わりたいと思っても、
ほとんどの人にはできないことです。
私は「ぼくうみ」と言う作品の優しさに救われました。
ナチュラルサポートって、こんな感じじゃないのかな?
むしろ、サポートされているのは障害がない人のほうじゃないかな?
いろいろ考えもしました。
映画になることで、多くの親のエールになる・・・
そうです、そうです!
他の自閉症作品にない魅力がありますもの、
やっぱ、スクリーンで多くの人と一緒に観たいです!
投稿: ぴろっぴー | 2006.12.27 23:37
>>ぴろっぴーさん
ほんとはヒロキと一緒に観たかった映画だけど、それはもう叶わないので、喜んでくれる大勢の人と一緒に観たいです。。。
投稿: レインボーおやじ | 2006.12.31 18:26