映画「うまれる」
田中美佐子の高齢出産のTVドラマの方ではありません。
ドキュメンタリー映画の方の「うまれる」です。
毎度、映画の説明は省略です。詳細はこちらのホームページをどうぞ。(^o^)
今日、「うまれる」の豪田トモ監督と牛山朋子プロデューサーがつくしんぼにいらっしゃってくださいました。
きょうされんの仕事で、日本各地の福祉施設で働くメンバーたちのドキュメンタリーなども撮ってる方たちなので、つくしんぼを見て貰った方がいいかなと。
今後の自主上映会展開に際して、ぼくうみの自主上映会に関して話を聞きたいから、とのことでした。
でも、私の場合、ぼくうみ自主上映に関しては何の営業もしてないんです。宣伝したのは、恵比寿でのロードショーまでで、その後の流れはすべてが口コミ。自主上映会営業用のチラシはつくったものの、ネット経由でたくさんの申し込みを頂き、結局チラシは配らずじまい。。。
そんなわけで、せっかくいらして頂いたにもかかわらず、私の話はひたすら雑談。。。(^^;
お二人は監督とプロデューサーでもあるけど、夫婦でもあるんです。しかも、お二人子どもはまだ1歳ちょっと。要するに、実のとこは家内製手工業映画。(^^)
自分たちの子どもが生まれるタイミングで、「うまれる」と企画動かしてたなんて、なんかちょっと出来すぎのような。。。(^o^)
HPを覗かせて貰うと……実際のとこは公開された劇場数も自主上映申込の数も「ぼくうみ」なんかより圧倒的なんですけどね。
だからますます私が偉そうに話すことなんてないわけで。(^^;
ウチら障害児の親たちには、出産の頃の話はちょっとキツイですけど。。。
あんま振り返りたくないことだから。。。
私なんか「ぼくうみ」で逆も経験してます。
出産間近のお母サンに「自閉症の映画なんて観ない。縁起悪いから」とか直接言われたし。
ムカついたけどね。
オメーの子だって障害児である確率ゼロじゃねーんだよ、って。
ま、直接は言いませんでしたけど。(^^;
全国各地で上映会、現在進行形ですので、ぜひどうぞ。(^o^)v
詳細スケジュールはこちらで。
私は……上映会用のDVD借りて観させていただきました。スミマセン。m(__)m
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どうも気になったので、書きます。
そういう障害児をハズレクジのように思う世界観だと幸せになれる人はだれもいないよねって思います。
どのご夫妻も「健やかなる時も病めるときも」永遠の誓いをしたはずです。
みんな嘘つき(^^;というか、それまでの人生で障害児者を意識的に視界から消して生きてきたから、その価値観そのものにまず欺かれるのだと思います。世間の耳目より前に。
「こんな夜更けにバナナかよ――筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」という本があります。
北海道の自立生活運動の闘士の話です。札幌いちご会の小山内美智子さんの違った一面も読めます。
人間としての望みを奪われて緩慢に死ぬまでの生を生きる施設を拒んでの自立生活運動ですが、その人生は壮絶でした。恋も性愛も排泄も隠せない。
この方は一度結婚を失敗しています。
というのも、制度のあてがいぶちのヘルパーさんだと、どんなにしても人が育たない。また制度のありがたみを知らない入居者がへいきでわがまま喧嘩するので、疲れきって終わってしまったのです。
でも、この方の葬式の参列が800人。
鹿野さんのヘルパーをしたことで知り合った夫婦がベビーカーを押しての参列も何組かあったそうです。
充分すごい。
人にない強く輝いた人生と思います。泣けました。じっさい障害者フォーラムの方にはこういう友人が何人かおります。私にとっては絵空事ではない凄みがあります。
で、ヒロキくんのご葬儀の参列が1000人。ぶったまげました。鹿野さんをはるかに上回ります。
しかも、その後も人の縁はどんどんつながっているのでしょ?^^
もずらいと先生は「人間は死に様で決まる」と言ってました。
ヒロキくんは充分、人にない輝いた人生を生きています。すごいと思います。
そして、今後も妬まれます。(^^;
というのは、非の打ち所が無い定型発達を育て上げても、家によりつかず孤独に暮らしているご老人はたくさんいるので、
そういう人にとってはヒロキくんがなんで死後もこんなに人の縁に囲まれているのかわけがわからないのだと思います。
最近、もずらいと先生に「大人と子どもの境目は?」という質問をしました。
そうしたら、「自分なりの責任が、他人に対しても負える」人が「大人」です、って言ってました。
ヒロキくんは、充分大人です。
いつもキラキラして手放しの笑顔をおやじさまに返してくれたから、
それだけあれば充分、何もいらないと思ったから、一緒に生きてきたのでしょう?
してくれたことに感謝できない人がいっぱいいます。
そして、おやじさまがヒロキくんの言葉を聞ける「耳」のある人で本当によかった。
おやじさま、どうかこの一度きりの人生を恨まず、
願わくばこれからも立ち現れるコバエババアの人生をも、包み込んであげてください。
ヒロキくんならきっとできます。
投稿: みやび | 2011.10.24 05:43