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2012.03.24

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

近所のシネコンで最終日なので、昨晩駆け込むようにして観てきました。(^^;

さすがにうまいですね。地味にしっかりエンターテイメントだ。
「9/11で父親を亡くしたアスペの子の話」
一行でどんな話かわかる。これってやっぱ基本です。一行でわからない話は、結局観ても何の話だかわからないことが多い。
一行のあらすじだけで、なるほどな、って感心してしまって、観たいって思ったもん。
タイトルの真意は、原作を読んでもいないし、私にはよくわからないのですけど。。。(^^;

つい数年前までなら「父親を亡くして精神的ショックで自閉症になってしまった子の話」ってことになってたんでしょうけど。それなりの時代の進歩ですね。(^o^)

ウチらみたいな関係者と、一般の人のこの映画に対する感想はかなり違うでしょうね。
一般の人は9/11基準で観るだろうけど、ウチらはアスペ基準で観てしまうから。。。

つくしんぼでは昨年、造形の先生が女川の港の横に実家があった縁で、女川で両親を失った6人の子どもたち(2人きょうだい×3組)に、直接義援金を渡してきました。
そのうちの1人はアスペでした。
3/11の津波で両親を失ったアスペの子の話、って、私は書く気しないけど。。。

軽度ボーダーを主人公としてぼくうみの続編を書き進めている私としては、軽度を描く難しさ、つくづく感じました。
映画としてはよく出来ているけど、アスペの描き方は、うーむ。。。
症状の断片と説明だけでは、知識のない一般の人には何も伝わらない。かといって、説明してるとぼくうみみたいにくどくなってしまう。。。
映画バランス的にはいいのかも知れませんけど、アスペ基準で観てしまう私なんかとしては、やっぱどうにも物足りない。。。

関係ないところで悩んでしまう映画でした。(^^;

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コメント

やっぱり行ったのね。(^^)

ラストシーンはブランコから飛ばなきゃ。
僕は自閉症関係者ではないけれど、別に9.11を絡めなくても物語は成立するんじゃないかなと思いました。

あはは、私もブランコから飛ばないの? とは思いました。邦画だったら飛ばせるな。(^o^)

私は逆で、9/11のみで、アルペルガー絡めなくても物語は成立していると思いました。

レインボーおやじ脚本ならラストシーンはやっぱり飛ばせる?(^^)

喋れない祖父?との筆談とか結構良かったと思いますが。あの俳優さんいい味出してたよね。

別のところにも書いたけれど「ママが死ねば良かった」から「ママ愛してる」までの変化の過程がテーマなんだろうなと思います。その意味では確かに主人公の少年はアスペルガー設定である必然は無いですよね。ただ少し感受性が強い子供っていう設定で。多分…タイトルの意味はそれだと思いますんで。

私の知る限り、自閉の子はブランコから飛び降りないからなあ。。。

映画好きがそれぞれ自分のブログでしたり顔で評論してるけど。プロも含め。
なんにもわかってなくての評価がほとんどなので笑えます。(^o^)

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