盆の入り
8月13日から15日までが我が家のお盆だ。旧盆にあたる。
子どもの頃から毎夏、父親がナスとキュウリで馬をつくり、道端に線香を立てる場所をつくり、迎え火と送り火をやっていた。
私はなんとなく付き合っていた。
父親が送り火を夜12時ぎりぎりに決めていて、眠い時も無理やり起こされ、少しむかついた。
真面目にお盆行事をやり出したのは、長男が事故でいなくなった年からだ。
長男の前に祖母も他界していたが、92歳だったし、そういうのは順番だと思っていたので、とくに意識もしていなかった。
長男の後、母親がいなくなり、父親がいなくなり、7人いた家族が3人までに減った。
助言者が誰もいなくなった後は、体裁だけは整えたいので、ネット検索でそれらしい写真と資料を見つけては真似をした。
今夏の飾りつけは、すべての野菜を自宅で出来たものにこだわってみた。
スイカとピーマンとジャガイモとタマネギとオクラと三尺ささげとミニトマトと柿とキウイとブドウとホウズキとサトイモの葉っぱ。
キュウリはとっくに収穫が終わっているので、馬はナスとゴーヤだ。
迎え火と送り火に必ずつきあってくれるのは次男だけだ。
つきあってくれてはいるが、将来やるとは思わない。
とくにやらなくてもいいと思ってはいるが、少し寂しい。
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