春はばけもの
「春はばけもの。やうやう白くなりゆく脳みそ。すこしぼやけて。紫だちたる思考のほそくたなびきたる」
と書いて、これは徒然草でなく、枕草子だと気づいた。
徒然草は、日芸の大学入試の時、全文を読み、全部の現代語訳も頭に叩きこんだ。出題率が高かったからだ。
で、運良く徒然草から出題された放送学科に合格し、運悪く徒然草から出題されなかった映画学科は落ちた。
思い返せば高校3年の夏、日芸に行きたくて、理系から文型に代えた。
古典は難しかく、助動詞は意味不明だった。
「き・けり・つ・ぬ・り・たり・ず・む・むず・べし・らし・まし・めり・らむ・けむ・じ・まじ・なり・なり・たり・る・らる・す・さす・しむ・たし・らし・まほし・ごとし」
お経にして頭に叩きこんだ。
最近のことはすぐ忘れるが、これは今でも言える。
お蔭で合格率25%以下の大学に合格出来た。
頑張れば世の中どうにかなるのものだと思っていた。
ヒロキが生まれてきて、頑張ってもどうにもならないことがあることを知った。
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