「きょうせい」ではなく、私の記憶では「のりお」が本名だったような。
大学(日大芸術学部放送学科)での同級生でした。英語等の一般教養の授業でよく顔を合わせていた。
いつしか顔を見なくなったように記憶しているのは、本格的に声優を目指すべく中途退学してプロダクションに入ったからみたいだ。
NHKのEテレで長年ニャンちゅうの声を担当している声優。声だけは知名度抜群。
そんな彼から、突然連絡があったのは、ヒロキの事故の直後のこと。
30年近くぶりになるわけで、最初はビックリしました。なんせ相手は芸能人。
私は覚えていたけど、彼が私のことを覚えているなんて思ってもいなかった。
彼は、ぼくうみ映画化に協力したいと言ってくれた。
自閉症の淳一クン役を探していた頃には、候補として声優志望の青年を何人も紹介してくれた。
ぼくうみ映画の中では、ラジオから聞こえるDJ役が彼の声だ。
本当は役者として出演したかったらしいのだが、俳優ではなく声優というのが、私にとっての彼のイメージだったもので。
よく喋る奴で、ほんと口から生まれて来たような奴で、一緒に何かする時、とっても気楽でいられた。
喋りが苦手な私に代わって、私はただただ相槌打ってるだけでイベント進行の全部を勝手にやってくれるゆえ。(^^;
そんな彼がブログとFacebookに体調不良の話を書くようになったのは3年ぐらい前のこと。
「名無しの権兵衛病」と彼は自分の病気を呼んでいた。
私も原因不明の症状で寝込んでばかりいるので、一緒だなあなんて思っていた。
でも全然違った。
どうやら自律神経不安症で、とりあえず死ぬ心配もない私の病状に対し、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)だった。
講談社・FRau・「ALSと生きる」を、掲載当初からずっと読んでいる。
連載は50回に超えている。
転ぶようになり。
歩けなくなり。
動けなくなり。
手も動かなくなり。
もうすぐ呼吸も出来なくなるだろう、と書いている。
気管切開をして声も出なくなるだろう、と書いている。声優なのに。。。
彼の記事を読んでいて、私はかなり影響を受けている。
還暦も過ぎたし、ちゃんと動けるうちにやりたいことやろうって気になってきていて、それでモーターパラグライダーで飛んだりもして。(^^;
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