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(^o^)v

2022.01.08

古いビデオ

我が家ではまだVHSのビデオデッキが生きている。
8ミリテープ用のビデオデッキも生きている。
テープが残っていても見られない家が多いらしいが、我が家ではちゃんと見られる。
でも、テープは邪魔だ。場所を取る。
それで、断捨離するべく、時々古いテープをデータ化している。
データ化しておけば、見られなくなることはまずない。
ユーチューブにアップしておけば、なくなってしまうこともまずない。
もっとも、なくなってしまっても別段困らない。
データかする時には、テレビで再生しながらの作業となる。
テープには何も書いていない。見てみないと何が映っているかわからない。
今日のビデオには音楽療法の光景が映っていた。
画面の中では長男が歌ったり、キーボードを引いたり、鉄筋を叩いたりしている。
15年以上昔の映像だ。懐かしい。
懐かしいけど、今はもう泣けない。
いつしか長男のことを思い出しても泣かなくなった。
泣かなくて済むようになるまでに5年ぐらいかかった。
長男のことでは泣けないのに、三男ロッキーは写真を見るだけで泣けてしまう。
まだ半年だからだろうか。

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2021.12.01

サービス終了

g.o.a.tのこの場所、縦書きが出来て好きだったのだが。
本日、サービス終了のメールが唐突に送られてきた。
ここが無くなるということか。
さてどうしよう。
今までここにアップした文章が消えてしまうのは悲しい。
引っ越し先を考えるしかなさそうだ。
でも、縦書きで書ける場所など他にないだろうなあ。
となると、おそらくは結局、ずっと続けているニフティの方にひとつずつこつこつとコピーするとするしかないだろう、と思う。
んー、残念だ。
残念だ残念だ残念だ。
残念だが仕方ない。
今どき、ブログの時代ではなかったのだろうなあ。
企画倒れだったということか。
開店してすぐにつぶれるラーメン屋と一緒だったということか。
んー、残念だ。
残念だ残念だ残念だ。
残念だが仕方ない。
繰り返してしまうほど残念だ。
というわけで、ここへアップは本日で終了することにさせて頂く。
読んでくださっていた数名の読者の皆様、すみません。
本当に悪いと思ってもいないのにとっとと謝って誤魔化すのは日本人の悪い癖だ。
私も日本人なので右に倣うことにしてみる。

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2021.11.21

さつまいも

少し前まで庭で焼きいもをすることができた。
今はもうできない。煙が臭いとすぐクレームがくる。
焼きいもができないとなると、さつまいもにはあまり利用価値がない。焼くか蒸すかぐらいしか調理方法がない。じゃがいものように便利ではない。
だから、わざわざ畑で作ろうとは思っていなかった。必要なら数本、スーパーで買ってくれば済む。
作り出したのは去年からだ。ホームセンターで50本束の苗を売っていて、それをなんとなく買って来てしまったからだ。
植えてみたら、世話もしていないのに、それなりにできた。
焼きいもではないが、炊飯器で簡単に蒸かせることもわかった。
ロッキーにあげたところ、マクドナルドのポテトを食べるように美味そうに食べた。海の幸ではなく、畑の幸でロッキーが喜ぶとは思わなかった。
それで、我が家でのさつまいもの価値は一気に上がった。
だから、今年もさつまいもを植えた。苗の値段は50本で398円。
今年は、去年以上に豊作だった。
ただ、今年の秋、15歳のロッキーはもういない。

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2021.11.12

既得権

本家の話によると、庄屋だった山下家の土地は広大だったらしい。
自分の土地から出ることなく、湘南の海まで出られたらしい。
嘘のような話だが、本家に残っている古文書に書いてあるらしい。
それだけの土地があっても、明治生まれの祖父と祖母は、土地を貰えなかったらしい。
駆け落ちだったかららしい。
それで、二人は畑仕事をして土地を買ったらしい。
その土地を、長男だった父が家長相続し、さらに私が相続して、今に至っている。
単なる既得権の上に胡座をかいて、私は生活している。
私だけではない。
二世議員も二世社長も二世タレントもみんな既得権の上に存在している。
既得権など利用せずに自分の力で頑張ってきた、と言う人もいる。
でも、それは違うと思う。
結局のところ、頑張って努力出来る能力を既得権として与えられていただけのことだ。
ノーベル賞受賞者も一流スポーツ選手も、才能という既得権の上に成り立つ成果に過ぎない。
頑張ろうとしてもどうにもならない人もいる。
それを、私は長男の障害で知った。
既得権を利用していない人間は存在しない。
人間として生まれてきたこと自体が既得権なのだから。

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2021.11.11

仕事

「今はどんなお仕事をなされているんですか?」
10年前の私を知っている人に会うと、必ずそう質問されてしまう。
あの頃は、映画制作をしつつ、福祉施設の代表をやりつつ、自営業の仕事もやっていた。
映画では〈企画・製作・脚本〉という立場だったし、福祉では〈NPO理事長兼施設代表〉だったし、自営業では〈代表取締役〉だった。
それを知られているから、質問されてしまうのだと思う。
自営の仕事は、他にやってくれる人がいないのでとりあえずずっと続けているが、仕事をしているような気がしない。
福祉の仕事は次世代にバトンタッチしてしまっているので、今の立場は単なるOBに過ぎない。
映画関係の仕事は、さすがに10年経つと殆どやることが何もない。
となると、何もしていなことになるので、答えに窮する。
物書きが仕事だと思って生きてきたので、他のことは何をしても仕事とは思えない。
それで結局、「ダラダラしている」とか「ブラブラしている」とか答えてしまい、どうにも期待外れのような顔をされてしまうのだが、仕方ない。
何も書いていないのだから。
書きたいと思ってはいるものの、やっぱり何も書けていない。

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2021.10.26

スワローズファン

元国鉄。究極の弱小球団の初優勝は昭和53年。高校3年の時。
挫折感漂う受験勉強そっちのけでの神宮通い。優勝に大学合格を願掛けしたっけ。
2度目の優勝は、平成4年。14年ぶり。
次男に敦也と命名し、優勝への願掛けしたっけ。
それから10年間に5回優勝。野村監督の全盛期。
でもその後はまた弱小球団に逆戻り。
久々の優勝はまた14年ぶり。平成27年。
野球熱も醒め、どうでもよかった頃だったっけ。
そして本日、6年ぶり8度目の優勝。
小学校の頃、ジャイアンツの帽子以外は帽子ではなかった。巨人ファンでなければいじめられた。
長嶋と王とどっちのファンだ? といじめっ子に訊かれた。
どっちのファンでもなかったけれど、王のファンだと嘘をついた。
本当はいじめっ子もジャイアンツも大嫌いだった。
そして一番弱かったスワローズのファンになった。
いや、母親がヤクルトおばさんをやっていて、家にスワローズグッズが転がっていたからかも知れない。
でも母親はタイガースファンだった。
父親はジャイアンツファンだった。
妹はカープファンだった。
スワローズファンは私一人だった。

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2021.10.24

渋柿

物心つく前から、庭の柿の木に登って遊んでいた。
でもその柿の木は、今はもうない。柿の木のあった土地は相続で売却してしまい、今は他人の家が建っている。
その代わり、残った畑の土地に新しい柿の木がある。
いつしか育っていた木だ。おそらくこぼれた種から育ったのだろう。
ただ、渋柿だ。
以前の木は甘柿だったのに。残念だ。
見た目が甘そうでも、食べてみるとやっぱり顎がひん曲がるほどに渋い。渋過ぎて鳥も相手にしない。
それでも完熟して腐って落ちる寸前になると、さすがに甘くなる。
甘いけれど、食べると手も口もどろどろベタベタになる。食べたあとは手を洗わないと何にも出来ない。
渋柿なので、干し柿をつくるようになった。毎年100個を目標につくる。
熱湯を通してから、5個ずつ紐で結んで軒先の物干し竿にぶら下げる。消毒すれば黴は生えない。
冬になって食べ頃になると、父親が鋏で下からひとつ切っては食べていた。
父親がいなくなってからは、干し柿をつくっても減らなくなった。
自分では、カロリーが高過ぎるのであまり食べない。
だったら作らなくてもいいのだが、そうなると渋柿がもったいなくて、ついつい作ってしまう。
今年もたぶん作ると思う。

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2021.10.17

大石さんのこと

生まれてきた長男が自閉症だった。
溺れる者は藁をも縋る、とばかりに飛び込んだのが、公民館主催の町田市障害者青年学級という場所だった。
そこには大勢の障害者が集まっていた。百人以上いた。
自分の息子以外に知的な障害をもつ人のことを知らなかった私は、彼らを目の前にして、壁に張りついて動けなくなってしまった。
そんな私に、彼らは優しかった。
彼らを見ていて、長男に障害があってもなんとかなるような気がした。
障害者青年学級を動かしていたのが、大石さんという女性だった。
青年学級は、大石さんを中心に動いていた。
先輩にあたるスタッフたちは、大石さんのことを恐い女性だと言っていた。
でも私には、優しい女性だった。
「障害児の父親が青年学級に参加してくれたことが嬉しい」
と言ってくれた。
青年学級に参加しなかったら、私は障害児の放課後活動の場所を立ち上げたりはしなかったと思う。
私にとっての障害児の放課後活動は、障害者青年学級の子ども版だった。
そんな大石さんが亡くなった。
私は25年程の付き合いだったが、先輩スタッフの中には50年近い付き合いの人もいた。
私たちにとって一番中心の、柱のような存在がいなくなってしまった。

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2021.09.25

掃除

長男に障害があることがわかった直後の頃、知り合いの掃除屋さんでアパートの空き室清掃のアルバイトをした。
掃除だったら自分が一緒であれば長男にも出来るかも知れないと思ったからだ。
すぐに無理だと悟った。障害の重い長男には、細かい作業が出来るだけの能力はない。
それで、早々に清掃業の仕事はやめてしまった。
お蔭さまで、アパートクリーニングのノウハウは覚えてしまった。清掃のノウハウは巷の掃除屋さんより上だという自負がある。壁紙の張り替えも大工工事も水道工事も電気工事もひと通りやれてしまう。
ただそれは、あくまでアパートの空き室清掃の場合だ。
自宅になると、掃除は滅多にしない。
それでもとくに問題はない。自分の家は誰かに貸すことがないからだ。
そんなことを思いつつ、床を見ると、犬の毛が落ちている。
部屋の隅の方にある埃は、よく見るとほとんどが犬の毛の塊だ。
少し拾いまとめてみたら、野球ボールほどの塊になったので、そのままごみ箱に捨てた。
ロッキーがいなくなって2週間が過ぎた。四十九日までは遺骨は部屋に置いておく。
面倒臭いから大掃除はしない。
しばらくはきっとあちこちから犬の毛が出て来ると思う。

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2021.09.23

障害者手帳

父親は中途失聴者で身体障害者手帳を持っていた。
長男は自閉症で知的障害者手帳を持っていた。
父親と長男に挟まっている自分は、オセロでもないのだが、精神障害者手帳を取得出来てしまった。
10年以上続く体調不良の状況を記述した医師のカルテが決め手となった。
精神障害の手帳であるが、自分では身体障害だと思っている。
手や足や内臓の障害でなく、障害のある場所が頭だというだけのこと。自分では身体障害だと思うのだが、頭だと精神障害になってしまう。
診断名は「季節性感情障害」という。夏型という分類がつく。
夏から秋にかけて、暑い季節から寒い季節への移行期間に体調を崩す。
目がかすみ、耳鳴りがし、血圧が上がり、頭がぼーっとして、倒れる。
コロナの後遺症のブレインフォグに似ているような気もする。
酔っ払ったような感覚に陥るので、運転も恐い。アルコールが原因ではないので捕まらないが、なるべく運転はしたくない。
障害者手帳は持っているものの、重度だった父親と長男とは違って軽度なので、ほとんど恩恵がない。電車代も高速道路料金も半額にはならない。
それでもスカイツリーの入場料は半額になったので嬉しかった。
けれど、のぼった日の展望台からの景色はかすんで、ぼーっとしていた。
障害者手帳を受け取れそうな景色で悲しかった。

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